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『ラースと、その彼女』 [映画]

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なんと温かい映画なんだろう。
予告編を観て、コメディ色が強い作品なのかと思っていたが、
本編は思いがけず、優しくなれる作品だった。

田舎町に住んでいるラースは、真面目で純粋な男。
町中の人に愛されている彼は、女性が苦手だ。
元々実家だった家の同じ敷地内に兄夫婦と暮らしている。
だが彼は同じ家に住むのではなく、敷地内の小屋に1人でひっそり暮らしているのだった。
そんなラースを兄の妻は心配し、なにかと声をかけるがラースは拒否してばかり。
ある日そんなラースが、兄夫婦に彼女を紹介したいと告げる。
しかし彼が紹介したのは、なんとリアルドールだった!

一歩間違えれば奇人に見えてしまうラースを、
若手演技派俳優のライアン・ゴスリングが好青年として熱演。
そんなラースを見守る兄夫婦を演じるポール・シュナイダーや
エミリー・モーティマーなども可愛く、時に人間の滑稽さを表現して素晴らしい。
ラースがリアルドールに走ってしまうのにもちゃんとした理由があり、
アイデアが際立っている・・・というだけでなく、物語もしっかりしていた。
観ていて『キンキー・ブーツ』にも似た、人間って素敵だなと思える映画だ。

監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ライアン・ゴスリング、エミリー・モーティマー、ポール・シュナイダー、
    ケリー・ガーナー、パトリシア・クラークソン

公式サイト http://lars-movie.com/

『ラースと、その彼女』予告編(2分5秒)

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アカデミー賞 2010 [映画]

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今日は1年に1回、楽しみにしているアカデミー賞授賞式だった。
今年は作品賞のノミネートが10作品になって、いつもの倍。
10作品になった分、ジャンルが幅広くなった。
B級っぽいSF(観てないからなんとも言えないがイメージ 笑)や
アニメーションまで候補になるなんて驚き!

今年はスティーブ・マーティンとアレック・ボールドウィンが司会。
でも、去年のヒュー・ジャックマンのように歌って踊って…という感じじゃないから
全体が華やかさに欠ける。まぁ予想通りだけど…。
去年は授賞式自体エンターテインメント性があって良かったのに。

今年は「追悼ジョン・ヒューズ」というコーナーがあった。
ジョン・ヒューズが80年代に製作した作品に出演していた俳優達がステージに登場。
当時は全員アイドルと呼ばれ、絶大な人気だった。
でも今はほとんどのメンバーをスクリーンで見かけることはない。
皆、今は何をしているんだろうか??懐かしいと思う反面、とても気になってしまった。

男優賞と女優賞は全員下馬評通り。
でも、作品賞は私の予想がはずれてしまった。
興行成績も塗り替えて新しい次元の作品を作った『アバター』だと思ったのに。
ジェイムズ・キャメロンとキャスリン・ビグローの元夫婦対決は、
女性初、監督賞にノミネートされたキャスリン・ビグローが圧勝したのだった…。

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【作品賞】『ハート・ロッカー』
【監督賞】キャスリン・ビグロー『ハート・ロッカー』
【主演男優賞】ジェフ・ブリッジス『クレイジー・ハート』
【主演女優賞】サンドラ・ブロック『しあわせの隠れ場所』
【助演男優賞】クリストフ・ヴァルツ『イングロリアス・バスターズ』
【助演女優賞】モニーク『プレシャス』

『ハート・ロッカー』 http://hurtlocker.jp/
『しあわせの隠れ場所』 http://wwws.warnerbros.co.jp/theblindside/main/
『イングロリアス・バスターズ』 http://i-basterds.com/
『プレシャス』 http://www.precious-movie.net/
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『ブレス』 [映画]

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キム・ギドクが描く愛の表現は、いつも鮮烈だ。
今回は自殺願望のある死刑囚と、孤独で寂しい人妻との恋。
交わるはずのない恋の行方はどうなるのか・・・?

この作品で初めてキム・ギドクは、韓国人以外の俳優を主演に起用した。
台湾の張震(チャン・チェン)だ。
他のキム・ギドクの作品でも多く見られるが、登場人物が一言も話さない事は多い。
今回のチャン・チェンもまったく話すことはない。
しかし、力強い眼差しで印象的な死刑囚を演じている。
そして、チャン・チェン演じるチャン・ジン死刑囚を慕う、
若い死刑囚役を演じたカン・イニョンの芝居も胸を打つ。

チャン・ジンが過ごす刑務所と主婦・ヨンの住まいであるマンションのみで物語が進むが、
生きる気持ちを取り戻してほしいと願うヨンが
チャン・ジンに次々見せる四季が美しく、心が洗われる。

キム・ギドクがどういう形でこれからも”愛”を追求するのか、とても楽しみである。


監督:キム・ギドク
出演:張震(チャン・チェン)、チア、ハ・ジョンウ、カン・イニョン

公式サイト http://www.cinemart.co.jp/breath/

予告編(1分10秒)

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『ブラインドネス』 [映画]

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アメリカに住む日本人男性の目が、突然見えなくなる。
しかし、失明しても暗くなるのではなく
明るい光がふわ~っと広がるように目の前が白くなっているらしい・・・。
男は、妻とともに眼科に向かうが失明の原因がまったくわからない。
その後、男が触れた人々が1人1人どんどん失明していく・・・。

失明した人達は、白人、黒人、アジア人・・・人種も立場も関係なく
1つの場所に次々と隔離されていく。
しかし見えない恐怖からかそこでは争いが絶えなくなり人間の醜さが露見していく。
冷静さを失い、異様な行動を起こしていくのだ。
人間は、この世で生きている物の中で1番愚かな動物であろう。

人間は普段、目の前で起きている事に無関心だ。そして傍にいる人達にも。
人間は1人では生きていけない。常に周りに対して【盲目】であってはいけないのだ。
とても深いテーマが隠された作品だ。


原作:ジョゼ・サラマーゴ
監督:ファルナンド・メイレレス
出演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、ダニー・グローヴァー
    アリス・ブラガ、木村佳乃、ガエル・ガルシア・ベルナル

公式サイト http://blindness.gyao.jp/

ブラインドネス』予告編(2分1秒)

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『黒い家』(韓国版) [映画]

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生命保険会社に勤め始めた調査員、チョン・ジュノの周りで起きる不可解な事件。

日本人作家・貴志祐介が描いた『黒い家』を韓国映画化。
日本では、大竹しのぶと西村雅彦、内野聖陽で映画化されたが、
怖い中にもコメディ要素をふんだんに使い描かれていた。
しかしこの韓国版では、最初から最後まで不穏な空気が漂い、
ただただ怖いホラー要素を入れた作品になっていた。
金への執着が人生を狂わせる。やはりこの世の中で怖いのは、人間の欲望だ。

主役のチョン・ジュノ(ファン・ジョンミン)を追い詰めるシン・イファ役のユ・ソンが怖い!
とても美人なだけに、狂気がジワジワと観るものの心に残る。
残酷な描写も多く出てくるので、ホラーが苦手な人は要注意の作品だ。

原作:貴志祐介
監督:シン・テラ
出演:ファン・ジョンミン、ユ・ソン、カン・シニル、キム・ソヒョン

http://www.cinemacafe.net/official/kuroiie/

『黒い家』 予告編(1分26秒)

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『ペネロピ』 [映画]

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王子様がやってきて、お姫様の呪いは解ける・・・。
子供の頃に読んだグリム童話のような題材。
全編色彩豊かに、可愛いテイストを散りばめて物語は展開してゆく。

名家・ウィルハーン家。
しかしこのウィルハーン家には、代々伝えられている言い伝えがあった。
それは、娘が生まれたときに【ぶた】の姿で生まれてくるということ。
ずーっと息子が生まれてきたウィルハーン家にいよいよ娘が生まれた。
それがペネロピだ。
ペネロピの母・ジェシカは、娘をマスコミなどから守るため
架空の葬式までやり、家の中に閉じ込める。
娘が名家の息子と結婚さえすれば呪いが解けると思っている母は、
名家の息子達をかたっぱしから集めてペネロピに会わせるが、
彼女の姿を見てみんな逃げ出してしまう。
果たして、ペネロピは呪いを解くことができるのか!?

『ペネロピ』は、夢見る女性向けの映画だと思っていたが、そうではなかった。
自分自身を信じる心、自分の心に素直に行動すること。
生きていくことに大事な普遍的なテーマがたくさん詰まった素敵な作品だった。

ペネロピを演じたクリスティーナ・リッチもとてもいじらしくて可愛いが、
彼女の見た目でなく、心に惹かれていくマックス役を演じた
ジェイムズ・マカヴォイが格好良い!!
かつて持っていた夢を捨て、落ちぶれてしまったマックスの心の寂しさを内に秘め、
ペネロピを見つめる眼差しがなんともいえない。
ジェイムズ・マカヴォイは、作品によってまったく違う印象を観客に与える。
なぜか共演者ばかりがアカデミー賞にノミネートされてしまうが、
ぜひ演技派の彼ももっと注目されて欲しいものである。


製作:リース・ウィザースプーン
監督:マーク・パランスキー
出演:クリスティーナ・リッチ、ジェイムズ・マカヴォイ
    キャサリン・オハラ、リチャード・E・グラント、ピーター・ディンクレイジ、サイモン・ウッズ
    リース・ウィザースプーン

公式サイト
http://www.penelope-movie.com/

『ペネロピ』予告編(2分1秒)

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『ミスト』 [映画]

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『ショーシャンクの空に』と『グリーンマイル』で多くの人に感動を与えた、
スティーヴン・キングとフランク・ダラボンが3度目のタッグを組み描くホラー。
突然、嵐に襲われた街は、翌日嘘のように晴天を迎える。
しかしそのあと遠くから、深い霧(ミスト)が押し寄せてくるのだった。
この街を被って消えない霧は何なのか!?
この霧の中に何かがいるようだ。
街の住人達は、命を守るため深い霧との闘いを余儀なくされる・・・。

話題作の作家と監督がタッグを組んで製作した作品ということで、
やはり一筋縄ではいかない内容の映画だった。
最後の15分間は、予想もつかない壮絶なラストが待っている。

【ここからネタバレ】
スティーヴン・キングの作品のほとんどは、いつもホラーの姿を借りているが
人間の愚かさや人間の普遍的な姿を描いている。
今回の『ミスト』の結末は、本当に絶望的だ。
何の救いもなく、ただただ何ともいえない気持ちにさせられる。

私が観て感じたのは「人間は何があっても諦めてはいけない」という強いメッセージだ。
皆が逃げ込んだスーパーでは、1番最初に愛する子供を助けに行った若い母が、
ラストのシーンで生き延びていることがわかり、
隣には助けた子供たちが一緒にいた。
そして主役の人々も、もう人生を諦めようとある行動を起こした途端、
霧も晴れ周りが解決しているのに、自分達だけは絶望的な状況に追い込まれるのだ。
【ネタバレ終わり】

苦しいこと、辛いことがあっても決して逃げず、乗り切らなければいけない。
何があっても生き延びなければならない。
これはスティーヴン・キングから人間への教訓を表した映画だと私は思う。

原作:スティーヴン・キング
監督:フランク・ダラボン
出演:トマス・ジェーン、ネイサン・ギャンブル、ジェフリー・デマン、フランシス・スタンハーゲン、
    マーシャ・ゲイ・ハーデン、トビー・ジョーンズ、ローリー・ホールデンほか

公式サイト http://www.mistmovie.jp/

予告編(1分32秒)

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『ヘアスプレー』 [映画]

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観ていてとにかく楽しくなってくる映画だ。
元々は、ブロードウェイで上演されているミュージカル。
1988年には、奇才・ジョン・ウォーターズ監督が映画化して話題になった。
今回も・ジョン・ウォーターズは【露出狂のおじさん】として
映画の最初の部分で、歌の途中に一瞬だけ登場している。

60年代のアメリカ・ボルチモア。
黒人差別が残るこの街で人気なのは、テレビ番組『コーニー・コリンズ・ショー』。
この番組に夢中な女子高生・トレイシーは、ちょっと太めな女の子だ。
毎日番組を観ながらそのぽっちゃりした体を動かしてダンスをしている。
ある日、親友といつものようにテレビを観ながらダンスをしていると、
番組のメンバーを募るオーディションがある事を知る。
番組に出演する事を夢見ているトレイシーは、迷わずオーディションを受けるのだが・・・。

あらすじを書くと、ただ単に明るいミュージカル映画に思うかもしれないが、
作品の根底には人種差別の問題が常に付きまとう。
白人と黒人は一緒にいる事もできない、一緒に踊る事も許されない。
つまり、交流する事自体がダメなのだ。
主役の可愛いトレイシーは、そんな壁も容易く通り抜け、
皆を巻き込み誰をもあっさりと幸せにしてしまう。
そんな素敵なパワーを持った女の子の物語だ。

登場人物はみなオチャメで可愛い。
主役のトレイシーを演じたニッキー・ブロンスキーは、1000人の中から
オーディションで選ばれただけあって笑顔も素敵で歌もダンスも上手い。
笑顔を観ているだけで、ワクワクして楽しくなってくる。
そして、トレイシーの巨漢の母を特殊メイクで演じたジョン・トラヴォルタは、
顔も声もがジョン・トラヴォルタそのものなのに、
しぐさや行動を観ていると可愛くて愛おしく思うから不思議だ。

クリストファー・ウォーケンとジョン・トラヴォルタ2人が一緒に
歌って踊るシーンが何とも豪華。
ぜひこの作品を観て、元気になろう!!


監督:アダム・シャンクマン
出演:ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラヴォルタ、クリストファー・ウォーケン、
    ミシェル・ファイファー、クイーン・ラティファ、ザック・エフロン、アマンダ・バインズ、
    イライジャ・ケリー、ブリタニー・スノウ、ジェームズ・マースデン

公式サイト http://hairspray.gyao.jp/

予告編(2分26秒)

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『パンズラビリンス』 [映画]

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2007年のアカデミー賞でのノミネートや受賞でも注目され、
ゴールデングローブ賞、スペインのゴヤ賞など数々の賞を受賞した話題の作品だ。

1944年のスペイン。
内戦終結後も山では武装した人々が、新たなフランコ独裁政権と戦い続けている。
父をなくしたオフェリアは、フランコ軍の大尉ヴィダルと再婚した臨月の母とともに
戦いの最前線である山奥へと向かった。
母の体調は思わしくなく、山奥に着いても安定しない。
ヴィダル大尉はそんな母を心配することもなく、お腹の子供だけを心配している。
周りを誰1人信じていない態度をとるヴィダル大尉。
残忍で絶対的権力を持つヴィダル大尉のもとでは、自由がまったくない。
そんな時、オフェリアの前に昆虫が現れる。
オフェリアが「妖精?」と問いかけた途端、妖精に姿を変えた昆虫。
その昆虫は庭の奥にあるラビリンスへとオフェリアを導くと、
そこには牧羊神のパンが彼女を待っていた。
パンは言う。「あなたは魔法の王国のプリンセス。3つの試練を果たせば王国に帰れます」と。
辛い現実から逃れるために、オフェリアはその3つの試練を受ける決心をする。

はじめ『パンズラビリンス』を知った時、
『デリカテッセン』などを作った、フランスのジャン=ピエール・ジュネ監督作品の
『ロストチルドレン』のような映画かと思っていた。
この作品は、子供が次々に誘拐される近未来。
サーカス団の心優しき怪力男と子供窃盗団のリーダーである少女が
ともに子供たちの救出に向かうファンタジックな寓話だった。
しかしこの『パンズラビリンス』は、ダークファンタジーではあるものの、
『ロストチルドレン』とはまったく異なる重い作品だった。

『パンズラビリンス』は、なんと哀しい話なのだろう。
オフェリアが置かれている、幻想の中にしか救いがない辛い境遇。
そして、なんとも胸が詰まる結末。観ていて涙が止まらなくなってしまった。
抑圧から解放されたオフェリアは、果たして幸せなのだろうか。とても複雑だ。
平和とは何だろう。幸せとは何だろう。いろいろと考えさせられた作品だ。

監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:イヴァナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ヴェルドゥ 、
    ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル、アレックス・アングロ

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7633

予告編(2分30秒)

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『ブロードウェイ ♪ ブロードウェイ / コーラスラインにかける夢』 [映画]

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ブロードウェイで『コーラスライン』を16年ぶりに再演する事になり、
8か月に渡るオーディションを行う。
夢を託してオーディションを受ける俳優たちと、審査するスタッフたちを追うドキュメンタリー

ミュージカルの『コーラスライン』自体オーディションを受ける俳優が、
舞台で自分の境遇を話し、歌やダンスを披露する物語だ。
でも”コーラスライン”は、決して主役ではない。
あくまで、主役の後ろで歌ったりダンスを披露するメンバーなのだ。
その部分を、舞台上でフィーチャーしミュージカルとして成立させた事でも
画期的な作品なのである。

この『コーラスライン』を生んだマイケル・ベネットは、ダンサーとしてキャリアをスタートし、
自分を含めダンサー仲間を集めてテープに本音を録音し、
それを活かして自分達を投影した物語を創った。

物語の中に登場するキャラクターと、実際にオーディションを受けている俳優達の、
夢に諦めずに突き進んでいく姿はまったく同じ。
3000名から19名のみ選ばれる壮絶な闘いが、映画には映し出されている。
しかしこれは、彼らだけに起きる事ではなく、喜び・悲しみ・葛藤・・・など
観ている観客1人1人の気持ちとも重なってくる、私達の物語でもあるのだ。

とても熱くエネルギッシュなドキュメンタリー映画だ。
ミュージカルを観た事がない人でも楽しめる、さわやかな傑作である。

監督:ジェイムズ・D・スターン、アダム・デル・デオ
出演:マイケル・ベネット、ボブ・エイヴィアン、バイヨーク・リー、ドナ・マケクニー
    シャーロット・ダンボワーズ、ナターシャ・ディアス、ジェシカ・リー・ゴールディン、
    ラシェールラック、ディードラ・グッドウィン、高良結香、ジェイソン・タム、
    クリッシー・ホワイトヘッド、ニッキ・スネルソン

公式サイト http://www.broadway-movie.jp/

予告編(1分42秒)

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